数字に強い社長になる!粗利率・運転資金・融資ポイントを徹底解説
― 資金繰りに悩まない経営を実現するための決算書の読み方 ―
今回のテーマは、
「数字に強い社長になる!粗利率・運転資金・融資ポイントを徹底解説」です。
■ はじめに
「売上は順調なのに、なぜか資金繰りが苦しい…」
中小企業の経営者さまから、非常によく聞くお悩みです。
その原因の多くは、決算書の見方・使い方にあります。
本記事では、経営者が最低限押さえておくべき財務のポイントを、
数字が苦手な方でも理解できるように解説します。
■ なぜ、多くの経営者は数字が苦手なのか?
\ 黒字倒産・資金繰り不安の根本原因 /
多くの中小企業経営者が直面する財務の課題。
その背景には、次のような共通点があります。
- 数字への苦手意識
「自分は文系だから」「税理士に任せているから」と、最初から距離を置いてしまう。 - 専門用語が難しい
「流動資産」「負債比率」などの言葉で理解を止めてしまう。 - 細かい指標にとらわれ過ぎる
数字を見ること自体が目的になり、経営判断につながらない。
■ 粗利率(売上総利益率)を把握する
粗利率は、商品やサービスの「儲けやすさ」を示す指標であり、
会社の稼ぐ力そのものを表します。
【損益計算書の基本構造】
売上 − 原価 = 売上総利益(粗利)
売上総利益 − 販売管理費 = 営業利益
<販売管理費の代表例>
- 人件費
- 地代家賃
- 広告宣伝費
【経営に活かす視点】
- 価格設定は適正か
値下げしなくても売れる商品か? - コスト構造に無駄はないか
外注費・仕入条件は見直せるか? - 事業の選択と集中
利益を生まない事業を抱え過ぎていないか?
■ 「所要運転資金」を理解する
黒字倒産の多くは、売上と入金タイミングのズレが原因です。
このズレを補うために必要なのが運転資金です。
【運転資金が増える主な要因】
売掛金の増加
売上は計上されたが、まだ現金が入っていない。
在庫の増加
仕入れた商品が、まだ売れていない。
◎計算式
所要運転資金 =
在庫 + 売掛金 − 買掛金・未払金
■ 会社の返済能力を示す「債務償還年数」
債務償還年数は、
「今の利益水準で借入金を何年で返済できるか」を示す指標です。
銀行が融資審査で特に重視しており、
10年以内が健全な目安とされています。
◎計算式
債務償還年数 =
(借入金+運転資金) ÷ (経営利益+減価償却費+法人税等)
■ 会社の未来を切り拓く銀行交渉術
数字で「未来」を語る
銀行は過去の実績だけでなく、
「この融資で会社がどう成長するのか」を見ています。
<交渉例>
「設備投資により粗利率が〇%改善します」
「その結果、利益が増え、債務償還年数は〇年短縮できます」
「今回の借入は、〇年で十分返済可能です」
融資で見られる4つのチェックポイント
- 現預金は月商の1.5ヶ月分以上あるか
- 売上総利益(粗利)を安定的に確保できているか
- 所要運転資金を把握しているか
- 債務償還年数は10年以内か
■ 最後に ― 数字は経営者の武器になる
財務は「専門家任せ」にするものではなく、
経営者自身が活用すべき経営判断のツールです。
今回ご紹介した視点を押さえることで、
資金繰りに強く、銀行から評価される会社へと近づきます。
当事務所では、決算書を「読む」だけでなく、
経営判断に活かせるようになるためのセミナーやワークショップを定期的に行っています。
数字が苦手な方でも理解できる内容ですので、まずはお気軽に無料相談からご利用ください。